本日店頭に並んだ、リンキン・パーク通算6枚目となる新作『ザ・ハンティング・パーティー』。
本人たちも言ってるように、現在のシーンから失われつつあるサウンド、つまり自分たちが音楽を始めるキッカケとなったメタルやパンク/ハードコアやヒップホップにとことん向き合い、それらを再訪した作品である。
とはいえ、名実ともにロック界のトップに立つバンドなだけに、それはただ単に原点回帰と言えるものではぜんぜんない。
むしろ、デビュー当時より技術も賢さも自信も数段アップしている今のリンキン・パークを象徴しているように、メタルやパンク/ハードコアやヒップホップというサブジャンルそれぞれに最大のリスペクトを払いながら、それを無理なく自分たちの今のサウンド、つまりメインストリームを制覇するアーティストとして鳴らしているのがすごい。
ホント彼らのスマートさが凝縮された、確信に満ちたアルバムである。
特におすすめなのは前にも書いたけど“ウォー”。
こんなガサツなパンク・ソングをリンキンが鳴らしていること、そしてそれが世界にいる云百万人のリンキン・ファンがみんな聴くことを考えるとゾクゾクしてしまう。
システム・オブ・ア・ダウンの影響がもろ出ている上に、実際にダロン・マラキアンをフィーチャーしている“レベリオン”もいい。
ホントに“もろ”だよなあ。(内田亮)
本日発売のリンキン・パーク『ザ・ハンティング・パーティー』について
2014.06.18 20:20