イエス『こわれもの』『危機』の完全再現ライヴの初日を観た!

イエス『こわれもの』『危機』の完全再現ライヴの初日を観た!

昨日、イエスの『これれもの』と『危機』を完全再現するライヴに行った。
当時のメンバーはクリス・スクワイアとスティーヴ・ハウのみだが、この際、それはいいとして、やはり目の前で展開する2枚の名盤の生演奏は凄まじい。
“ラウンドアバウト”や”ハート・オブ・サンライズ”と言った有名曲も鳥肌ものだが、『危機』のB面とか、『こわれもの』のジョン・アンダーソン主体のフォーキーな曲とか(現ヴォーカルのジョン・デイヴィソンの完璧再現ぶりはお見事)、普段あまり目立たない楽曲群が素晴らしくて、それだけに”ラウンドアバウト”や”ハート・オブ・サンライズ”がより強靭に響き、それぞれの作品の一貫としたアルバムの完成度の高さに改めて感動。
プログレッシヴ・ロックとして括られ、どうしてもそのアンサンブルがフォーカスされがちのバンドだが、この頃のイエスはソフト・ロックとかにも通じる、繊細な感性と美しいメロディを持ち合わせていたのがすごく良くわかるライヴだった。
クリス・スクワイアは相変わらずそのガタイを反映した筋肉質なベースをブイブイ鳴らしていて気持ちよかったし、スティーヴ・ハウのギターはアルバムよりフリーキーさを増していて、これもまた素晴らしかった。

個人的にイエスを観るのは20年ぶり。
大学生のとき、武道館で観たんだけど、そのときの黄金期のメンバーはクリス・スクワイアとジョン・アンダーソンのみで、確かギターはトレヴァー・ラビンだったはず。
ジミヘンの”パープル・ヘイズ”をやったり、わりとハードな印象の残るライヴだったが、今回は、40年以上前に生まれた名盤2枚のあまりにも優れた”バランス感覚”を堪能できて、本当に良かった。(内田亮)
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