昨日、FKA Twigsの初来日公演をリキッドルームで観てきた。
その前の日に、まったく同じ場所で観たロイヤル・ブラッドと同じく、セット自体はアンコールなしでほぼ1時間という短いものだったが、その衝撃は一昨日と同じくとてつもないものだった。
そして、昨日とはサウンドも世界観もなにもかも違うが、最低限の要素で最高級を作り上げる、という点ではまったく同じだった。
とにかく無駄がゼロ。
ただ、昨日はロックンロールの初期衝動というプリミティヴなモチベーションをいかにアップデートするか、というものだったが、サウンドもステージングもダンスもすべてが凄まじく洗練されているFKA
Twigsのパフォーマンスは逆にそれにいかに普遍的なものとしてプレゼンテーションすることが肝に思えた。
そして、それを実現していたのが彼女の歌。
あまりにも確実な彼女の歌はアブストラクトなサウンドを一気に感情移入できるものへと昇華していた。
すべてにおいて斬新なFKA Twigsだが、歌唱力は普通にずば抜けているのだ。
感動しました。（内田亮）