ケンドリック・ラマーの日本盤が今日発売された!


2015年に絶対聴くべき最重要アルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』の日本盤がやっと発売された! 嬉しい。しっかり歌詞のメッセージとも向き合えるから。エモーショナルで多彩なラップや、今回導入されているファンクのダイナミズムは、言葉以上に多くのことを伝えているが、やはり彼の放つメッセージをきちんと受け止めるには正しい歌詞の解釈が重要だ。特に“Mortal Man”のラスト、トゥパックのインタヴューを引用した対話形式の言葉たち。
「音楽に希望はあるのか?」という長きにわたって問い続けられてきた禅問答が、とてもリアルに重くのしかかってくる。

今月30日に公開される映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』、あるいはすでに公開されているジミ・ヘンドリックスの自伝的映画『JIMI:栄光への軌跡』を観てやはり印象的だったのは、その生き様はもちろんのこと、白人相手に音楽で金儲けすることの複雑な葛藤だ。成功を手にした黒人ミュージシャンが、それをどう乗り越えていくのか? そうした意味でも、現在のケンドリック・ラマーの言動はそのすべてが重要だ。
ようやく日本で発売されたことが嬉しい。(井上貴子)

「今週の一枚」ですでに紹介しているので、詳しくはこちら。http://ro69.jp/blog/rockinon/120990

ケンドリックの地元コンプトンで撮影された“King Kunta”のMVはこちら↓

“i”のMV↓

ケンドリック・ラマーが参加したテイラー・スウィフトの最新シングル“Bad Blood”のMV↓
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