イーノの新作にボウイ追悼のメッセージが…？

2016.04.27 23:59

pic by Shamil Tanna

本日発売されたブライアン・イーノのニュー・アルバム『ザ・シップ』、もう、聴きましたか？
美しく壮大で、新しい実験にも踏み出していて、本当に素晴らしい作品。
どこか不穏だけど癒される。

音源はもちろんだが、今回は歌、そして言葉もすごい。
アートワークに刻まれた本人の以下の言葉が、こういう時期だからこそなおさら心に沁み入った。

「平野や海は存続し続けるが、我々人間は他愛ないおしゃべりの雲に包まれたままこの世から消えていくのだ」- ブライアン・イーノ

そしてアートワークのクレジットの最後を見て、あることを発見した。
「to DAWN」
と書いてある。

以前、宮嵜ブログ「明るい洋楽」でも書かれていたが、
ボウイが亡くなる７日前、デヴィッド・ボウイがイーノに送ったメールには、
「僕らの紡いだ素晴らしい時間に感謝するよ、ブライアン。あの時間はこれからも決して朽ちることはないよね」と綴られたあと、「Dawn」（夜明け）と署名されていたとか。
http://ro69.jp/blog/miyazaki/137052

つまり、ボウイへの追悼の意を表しているのだろう。
まるで暗号みたいな控えめなメッセージ、とてもイーノらしい。

この素晴らしい作品を、まだの方はぜひ試聴してみてほしい。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカバー“Fickle Sun (iii) I’m Set Free”。