通勤中、銀座線の乗り換え口に貼られたポスターの巨大ボウイと毎朝目が合い、はっ!と覚醒させてもらっていたが、
残念ながら、今朝、貼り替え作業が行われていた。
帰宅時にはもう見れないのかと思うと、せつない。
「DAVID BOWIE is」のHPも、開始前のカウントダウンから、「終了まで83日」と告知が変わっていて、見るたびにどきどきする。
しかし、いつまでも物事がそこにあるわけではない、という諸行無常の精神こそ、とてもボウイらしい哲学だ。
WOWOW特番『デヴィッド・ボウイの愛した京都』で、とても面白いエピソードが語られていた。
(以下、ネタバレ注意)
プライヴェートのデヴィッド・ボウイに接した京都の街の人々が番組内でコメントされているのだが、
ボウイが喫茶店でラテを注文した彼に、当時はまだ珍しかったラテ・アートを施して出したという店長さんのお話。
繊細なラテ・アートを見たボウイは感動して喜び、1杯目を飲んでおかわりをお願いしたそう。
その方は当時他の模様は書けなかったので、悩んだ末、何もない白い泡だけのものを出したら、
「さっきはあったものが、今はない、というのもまた素晴らしい」とさらに喜んだという。
ボウイの人生哲学&人柄が伝わってくる、とても素敵なエピソードだ。
知らなかった事実やボウイの素顔がたくさん詰め込まれた、とても素晴らしい作品なのでぜひ見てほしい。
リピート上映は、2/12(日)午後0:00より。 http://www.wowow.co.jp/detail/110006/-/01
あと、奈良のお坊さんが後半にお話されている部屋、見覚えがあると思ったら“ブラック・スター”のミュージック・ヴィデオにとても似た空間が…。
(井上貴子)