夏の終わりに“デラックス”なディアンジェロ『ブラウン・シュガー』を

夏の終わりに“デラックス”なディアンジェロ『ブラウン・シュガー』を
今のブラック・ミュージックがこんなにも豊かでスリリングな音楽としてあり続けているのは、ディアンジェロが弱冠21歳で生み出したこの発明のおかげ…。と先週リリースされた『ブラウン・シュガー』の2枚組デラックス盤に酔いながら、改めて思う。

世界中で200万以上の売上げを誇る大ヒット・アルバムにして、プリンス以降停滞気味だったブラック・ミュージックを90年代に開花させた本作。
ヒップヒップもソウルもR&Bもジャズもゴスペルもひっくるめたハイブリットなサウンドは、最新作『ブラック・メサイア』を聴き、また一昨年にはライヴとして生で体験できた今聴くと、また感慨深いものがある。

リマスターを手がけるのは、グラミー賞受賞経験もあるラッセル・エレヴァド。
ディスク1には最新リマスターに加え、アカペラやインストによるヴァージョンも5曲追加。
ディスク2にはリミックス・ヴァージョンやラジオ・エディットなど16曲が収録されている。
夏の終わりに聴きたい一枚。(井上貴子)

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