「世界の復興」をテーマに、ビリー・アイリッシュら豪華アーティストが大集結!『グローバル・シチズン・ライブ』、9月25日に開催


かねてから貧困撲滅を掲げてチャリティー・ライブ・イベントを開催してきた支援団体「グローバル・シチズン」だが、パンデミック以降その注目度や重要度は高まっているようだ。毎年セントラル・パークで行われているチャリティ・イベントは、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、レディー・ガガの呼びかけでオンライン・イベント『One World:Together At Home』として開催された。彼女のみならず、ポール・マッカートニーエルトン・ジョンテイラー・スウィフトビリー・アイリッシュら豪華なメンバーが自宅から参加したこのイベントの盛り上がりを覚えている人も多いだろう。何よりも医療従事者支援という明確な目的が共有されたために実現し、実際に成功したイベントだと言える。

その「グローバル・シチズン」が、今年は24時間配信イベントを9月25日に行うことを発表した。「24時間、6大陸、1プラネット」を掲げたこの『グローバル・シチズン・ライブ』は、例年以上に大きなものとなりそうだ。ラゴス、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、リオデジャネイロ、ソウル、シドニーの各都市を会場とし、ビリー・アイリッシュ、BTSロードメタリカショーン・メンデスザ・ウィークエンドコールドプレイエド・シーラングリーン・デイといった錚々たるアーティストたちが出演することが発表されているのだ。

少しずつフェスの開催も再開され始めているとはいえ、まだまだ世界的には難しい状況にある今年、屈指の音楽イベントとなるのは間違いない。同イベントは「世界の復興計画」を掲げており、具体的には、すべての人に対する新型コロナウイルスの脅威を終結させること、飢餓の撲滅、すべての人が学習を再開すること、環境保護、すべての人に対する平等といったテーマを挙げている。世界最大規模の音楽イベントとしてだけでなく、音楽が世界の危機に対して何ができるかの実践のひとつとして注目したい。具体的な配信方法や開催の形式、追加アーティストなどは引き続き発表されるとのことなので、公式HPの更新をチェックしつつ、世界で同時に参加できるこのビッグ・イベントを心待ちにしよう。(木津毅)



「グローバル・シチズン」の記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

『rockin'on』2021年9月号
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