現在発売中のロッキング・オン4月号では、フォンテインズD.C.のインタビューを掲載!
以下、本インタビューのリード文より。
「(パンデミックにおいて)一つの場所にいつもいて、毎日同じ世界を見るというのが自分たちにとっては普通ではなくてさ。
例えば買うのではなく毎日自分でコーヒーを淹れるってことにしても。その日常においてアルバムを書いたという経験は完全に新しかった」
数年前には考えられなかった状況だが、目下世界的に高まりつつある「ロック復活」の機運を牽引しているのが、UK/アイルランド出身のインディ・バンドたちだ。なかでもフォンテインズD.C.はその機運の先頭に立つバンドだ。
デビュー・アルバム『ドグレル』が英米で揃って絶賛されたのを皮切りに、前作『ヒーローズ・デス』では遂にグラミー賞にノミネートされるに至っている。彼らのトレンドとは一切無縁のストレート・エッジなギター・ロックが、孤高の美しさを湛えたメロディが、アイリッシュの誇りと葛藤を刻んだ文学としての歌詞が、何でもありのこの時代を真っ直ぐ突き刺した光景は、ロックの本質的な価値の普遍を象徴するものだったと言っていい。
そんなフォンテインズの硬質なリリシズムは、ニュー・アルバム『スキンティ・フィア』において初めて弾力性を獲得している。グルーヴが生まれ、イマジネーションが遊ぶ余白が生まれ、物語は流れるように動き始めた。
結成から僅か5年、時代を突き刺し開けた風穴から抜け出し、彼らがいつの間にか独り高みに昇っていたことに気づかされる新次元の傑作なのだ。グリアン・チャッテン(Vo)に話を聞いた。(粉川しの)
フォンテインズD.C.の記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。