現在発売中のロッキング・オン5月号では、アークティック・モンキーズの来日ライブレポート、そしてアレックス・ターナーのインタビューを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=粉川しの
2005年の初来日からコンスタントにアークティック・モンキーズのライブを観続けてきたが、今の彼らこそが最高・最強だと確信できる、圧巻の来日公演だった。
アークティック・モンキーズの来日は実に9年ぶりであり、当初はその長大なブランクがどう作用するのか読めない部分もあった。しかも前回来日は2014年サマーソニックのヘッドライナーとしてだった。日本のオーディエンスは21世紀を代表するロックの記念碑=『AM』のツアーを、ダイジェストでしか経験できなかったということになる。
つまり、『AM』後のアークティック・モンキーズの10年間の物語を理解する上で、もう一度土台から組み直す必要があるのではないか?……それが今回の来日の懸案というか一つのテーマだったと言える。
もう一つのテーマは言うまでもない。直近2枚のアルバム『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』と『ザ・カー』、アークティックのギターロックが根本から作り変えられたこの2作をいかにライブに落とし込み、それこそ『AM』のナンバーに遜色ないカタルシスを生み出し得るか、という点だ。
『トランクイリティ~』と『ザ・カー』は共にスタジオアルバムとしての粋を極めた作品であり、『トランクイリティ~』に関してはライブでの再現性を度外視して作ったことはアレックス・ターナーも認めている。一方の『ザ・カー』はライブで化けるポテンシャルに満ちた楽曲揃いだ。(以下、本誌記事へ続く)
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