現在発売中のロッキング・オン6月号では、エリック・クラプトンの来日ライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=大鷹俊一
《相思相愛》
そんな言葉がこの人と日本のファンの間にはよく似合う。エリック・クラプトン。まだまだアル中状態だった74年の初来日に始まり、その汚名をそそぐため、すぐの翌75年に再来日、以来、通算23回目となる来日公演が実現した。
彼が日本のファンの誠実な思い、音楽的な認知度の高さを熟知していなければ、あのジョージ・ハリスンの唯一と言っていいソロツアーも実現しなかったし、夢のようなジョイントが現実となったジェフ・ベックとの共演シーンもそうだ。そうそう、エルトン・ジョンやマーク・ノップラーが一緒のときもあったし、前回の19年、僕が観た際はジョン・メイヤーが嬉しそうにゲスト参加したり、超久しぶりに“いとしのレイラ”がエレクトリックでプレイされ興奮させられた。と振り返っていくとキリがないが、本当に日本の洋楽史に残した足跡は大きい。
今回のツアー中、なんと武道館公演通算100回を迎えた。こんなアーティストは洋楽では今後も出ないだろう。そんなクラプトンのステージも、さすがに一回一回が貴重なものとなる4月15日、あいにくの雨だったが物販ブースからの熱気もものすごく、ファンの思いが伝わってきたが、先に書いてしまうが(笑)、圧巻、最高のライブとなった。
ほぼ定刻、ドイル・ブラムホールⅡを始めとしたメンバーたちと共に登場、落ち着いた照明がステージ全体を浮かび上がらせる中、クラプトンのほぼソロでインスト“ブルー・レインボウ”が弾かれ始める。なじみのない曲だが、ジャジィで丁寧なメロディが静かに観客一人ひとりの心に灯をともしていくようで、見るとフィンガーピッキングで弾いているのにびっくり。ジェフ・ベックのことを思い浮かべたりもする。(以下、本誌記事へ続く)
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