傑作『ブラット』で2024年の音楽シーンを制覇したチャーリーxcx。自身の傷つきやすい内面を至高のポップミュージックに昇華するプロセスを語った完全インタビュー!

傑作『ブラット』で2024年の音楽シーンを制覇したチャーリーxcx。自身の傷つきやすい内面を至高のポップミュージックに昇華するプロセスを語った完全インタビュー! - rckin'on 1月号 中面rckin'on 1月号 中面

現在発売中のロッキング・オン1月号では、チャーリーxcxのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「本当に、友だちに送るテキストメッセージみたいな感じの歌詞。カオスの感覚をとらえて、脳裏に真っ先に浮かんだ、一番みもふたもないことを言う、っていうのがテーマだから」



30歳以下に限定すれば知らない人がほとんどいない一方で、世間一般ではチャーリーxcxを知らない人が大半だ。そして、この「一部では有名だが全体で見るとそれほど知られていない」という不思議な状況が、彼女の最新作『ブラット』の収録曲を生み出すきっかけとなった。

デビュー作は「12枚」しか売れない、音楽シーンのアウトサイダー。
彼女のふるまいは時に、メガスターそのものだ。このインタビュー自体、もう少しで実現しないところだった。何度も予定日が提案されてはキャンセルされた。「どこにでも、いつでもうかがいます」と、私は必死で伝えた。最終的に話を聞いた時(と言ってもZoom経由だったが)彼女は車のフロントシートに座っていた。ぐらぐら揺れるスマートフォンのカメラ越しに、ブラウンのベストをまとい、長い髪がシートベルトを覆うように広がっている姿が見える。

「なかなか予定が決まらなくて本当にごめんなさい」と彼女は言う。口調はソフトで滑らかだが、感情がこもっていないようにも聞こえる。チャーリーxcxと言えばアイロニーがつきものだが、このインタビューでも、まるで鋳型にはめられたような無表情が一周回って誠実に見える、というアクロバティックな展開が生じた。

「この業界もずいぶん変わった」と彼女は言う。「ずいぶん長い間、私はアウトサイダーだと言われてきて、イギリスの音楽シーンに受け入れてもらえたと感じたことは一度もなかった。私に対する決めつけをプレスはかたくなに変えようとしない。アンダーグラウンドとポップミュージックを横断してきたけれど、どういうわけか一部の人にとっては、これが本当に理解しがたいことらしくて」
チャーリーxcxは、自分の人生には、二重生活というコンセプトがつきものだったと語る。

そもそも生まれた時から、彼女はインドとイギリスという2つのルーツを持っていた。母親のシャミーラはインド北西部のグジャラート州にルーツを持つ家庭の出身で、もともとはウガンダで暮らしていたが、同国をイディ・アミンの独裁政権が支配した1970年代に、亡命を余儀なくされた。子どものころのチャーリーは週末になるとイギリス南部の街クローリーで母方の親戚と過ごし、ボリウッド映画を観ていたが、彼女自身は「急いで(ジャルディ、ジャルディ!)」というフレーズ以外のグジャラート語は知らなかったという。
(以下、本誌記事へ続く)



チャーリーxcxの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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