先週末にアップルが、
米国で展開している音楽サービス、
Lalaを買収した。
Lalaは、音楽ストリーミング・サービスで、
一度であれば楽曲を無料でフル試聴でき、
1曲あたり10セントを払えば、
ネット上では何度でも聴くことができるサービス。
追加して79セントを払うと、
楽曲のファイルが自分のPCにダウンロードされ、
iPodなどに入れることができるようになる。
アップルは今回の買収の目的については
発表していない。
ただ、Lalaの技術や人材をどう使うかに関しては
明確なヴィジョンがあるのではないだろうか。
最終的にどんな手を打ってくるかは分からないが、
今回の買収が、現在の音楽市場にとって
一つの突破口になる可能性はあると思っている。
先日、グーグルとの提携も発表されていたLalaだが、
リスナーがLalaの持つ膨大な音楽データベースに
簡便にアクセスできるような、
そんなサービスが実現する日も近いのではないか。
そのサービスが日本でも行なわれるかは分からないし、
実現するまでは時間がかかるかもしれない。
ただ、音楽の価格が混沌としている現在のなかで、
多くの人が納得してペイできる画期的なサービスが
現れるのを本当に待ち遠しく思っている。
先日、海賊ダウンロード問題について提起した
リリー・アレンはついに活動休止を発表してしまったが、
今後こういうことは更に起こるかもしれない。
既に、欧米では新人に対する逆風が吹き始めている。
リリー・アレンが言いたかったのは、
もはや音楽自体に対する被害が出ているということだろう。
早く彼女が戻ってこれるような
市場が生まれればと思う。(古川)