よくフェスは「非日常の祝祭空間」などと表現されます。
つまり参加者の皆さんにとって、フェスの一日はずっと夢の中であり続けなければいけません。
でも夢はほんの些細なきっかけでも醒めてしまうものです。
だから我々は、あの幕張メッセの巨大な施設をすみずみまで隙間なく演出するのです。
一ヶ月ちょっとの間、イベント部のスタッフがリレー形式でお届けしてきた「この一枚」シリーズでは、COUNTDOWN JAPAN 17/18というフェスで我々がトライした様々な「非日常の祝祭空間作り」の製作過程をレポートしてきました。
最後にお送りするのは、4・5・6ホールの飲食エリアです。
3つのホールを、パテーションを取り払い連結させたこの巨大飲食エリアは、約1万㎡という途方に暮れる広さです。更に天井も高く、中途半端な演出では全く歯が立ちません。でもアースやギャラクシーのライブで盛り上がった後、飲食エリアに移動した途端、そこが殺風景で荒廃した空間では一瞬で夢から醒めてしまいます。
15年間に渡るCOUNTDOWN JAPANというフェスの会場作りは、この飲食エリアとの戦いの歴史でした。
今回着手したこのエリアの変革こそがCDJ17/18のハイライトだったと言っても過言ではありません。
設営時に総合プロデューサーの渋谷が、提灯に替わる新兵器が提灯、と言っていました(笑)。
https://rockinon.com/blog/shibuya/171612
そう、直径54cmの提灯は、68cmに巨大化!
それが縦横に約300個均等に配列され、更にLEDライトを内蔵する事でプログラム通りリズミカルに色変わりします。
そして提灯を吊っている17本の鉄骨トラスの上部には、細くて強いビームを放つ92台のムービングライトが、前後左右に180度以上、時に整然と、時にランダムにハイススピードで首を振り続けます。
4・5・6ホールの端から端まで大量の光が洪水の様に溢れ続ける光景は、参加者の皆さんを夢の世界に捕らえ続けて離さない。
これこそがフェスの魔法!
そう感じていただけたのではないかと、強い手応えを感じました。
CDJ18/19に向けては更なる進化を目指していきますので、是非ご期待ください。
東京では来週も雪予報が出て、春はまだ遠いですが、でも意外と次の冬もすぐにやってきます。
(海津亮)
◆フェスの余韻に浸ろう! CDJクイックレポート
https://rockinon.com/quick/cdj1718
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CDJ17/18この一枚「生まれ変わった飲食エリアは光の洪水」
2018.02.16 10:15