インタビューはその質問から始まり、トータルで2020年のBUMP OF CHICKENを振り返るものになった。
そこでは新曲のこともチャマのことも当然語られた。
僕としては、きっとこうしたことをトータルで語るインタビューはこれ1回だけだと思うので、その機会を与えられた以上、その1回にふさわしいものにしなければという大きいプレッシャーを感じていた。
そして言うまでもないことだが、藤原基央自身は僕の何倍ものプレッシャーと責任を感じていたはずだ。
結果として、質問に答える藤原基央は、あの「aurora ark」 ツアーで僕たちの前に立ち、どこまでも近くに居たいという思いを伝えようとした姿そのままの藤原基央だった。
どんな質問にも正面から答え、その答えにはしっかり責任をとるという決意は、読んでいただければ痛いほど伝わると思う。
表現者として、人として、藤原基央への尊敬の念をより強くした取材だった。