それは初のスタジアムツアーだから、という理由だけではない。
音楽はこれまで以上に解放感と幸福感を放っていて、ライブ空間はこれまで以上にエンタテインメントに溢れていた。
でも、かと言って音楽の深さが薄れていたわけもなく、それどころか圧倒的に増していたし、
ライブ空間から緊密で切実なコミュニケーションが消えてしまったかといえば、それどころか以前よりもっと強く確かなものになっていた。
バンプ、ものすごい所まで来たなあ、と思ったと同時に、いや、むしろこれからもっとすごいところに向かっていくはずだと思わせるスケール感と新鮮さだった。
思えば、新しい大きな扉を開けたのはやはりアルバム『RAY』だった。
そしてその扉の先へ進んで大きく翼を広げたのがアルバム『Butterflies』だ。
そして、バンプはさらにここからもっと大きく羽ばたきそうな予感がする。
本当に、本当に素晴らしいツアーだ。