ランキングの発表はそれまで待っていただくとして、
今年のロックの新作として画期的に良かったのがMitskiの4枚目のアルバム『Puberty 2』だ。
全体の空気感としてはソニック・ユースなど90年代オルタナ感や00年代USインディー・ロック感が漂っているようにも感じるが、それはほんの第一印象に過ぎず、すぐに彼女の100%フレッシュな感性と独自の音楽性が見えてくる。
過去のスタイルに何らかの形で乗っかっていくことが新しい世代にとってのロックの十字架になってしまって久しいが、2016年において25歳の女の子がまったく新たなテイストと構造を持つロック・ミュージックを新鮮にやってのけているこのアルバムは革命的ですらある。
ポップ性も高いし、これから日本でももっと注目されていくはずだと思う。