ONE OK ROCK、さいたまスーパーアリーナ公演。最高だった

ONE OK ROCK、さいたまスーパーアリーナ公演。最高だった
満杯のさいたまスーパーアリーナの客席は気迫にも近い熱気が充満していて、そしてステージ上のメンバーからはそれ以上の殺気が客席に向かって放たれていた。
このツアーでONE OK ROCKが時代を一気に変えてやるという、情熱が高まりすぎて攻撃性を帯びたような殺気、それが一人一人に向かって飛んでくる。関係者席に座った僕のような擦れっ枯らしの大人にも、容赦なく飛んできて、刺さる。

その情熱の高まりの源は、最新アルバム『Ambitions』だ。
日本のファンに求められているものを裏切って作ったのではなく、求められているものを超えるものを作ったのが最新アルバム『Ambitions』。
求められているものを超えるものとは、世界基準ということだ。
そして同時にそれが「自分達が作りたいもの」でもあるというのが、ONE OK ROCKが新しい世代のロックの主役であることの証だ。
やりたいことを遠慮なくやったら、求められるものを超えて、世界へと届いたのだ。

このアルバムは「Bメロからサビ」というJ-POP最大の武器を封じて、リフとコーラスで押し切るシンプルな楽曲が多い。ただしその分、メンバーの演奏でもデジタル技術でもフィーチャリング・ゲストでも、効果的なアイデアや方法論なら遠慮なくぶち込んでいく貪欲さがある。
つまり楽曲はシンプルに聴こえるが、その土台に大胆なアイデアが埋め込まれている。
これが『Ambitions』が脱J-POPのアルバムであることの最大の特徴である。
このやり方を体得しないと、海外では通用しない。

そんなアルバム『Ambitions』がこの日本で多くの人に受け入れられたということは、Takaにとって、メンバーにとってとてつもなく大きな自信になったはずだ。
このツアーの異様なまでのテンションは、その自信の表れであると同時に、さらなる挑戦への決意表明なのだと思う。

ライブの内容に関してはまだ書けないので、またツアー終了後に書きます。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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