名盤『ヴィジョンズ・オブ・ア・ライフ』を携えての来日公演。
このアルバムは今年の新世代の新作の中でもピカイチ、ロックバンドだとナンバーワンだと思う。
グランジやクラシック・ロックのパーツと文体をふんだんに使いつつも、その古くさい物語性やドラマ性に絡め取られないドライな感覚は素晴らしい。
今回の来日公演も、爆裂しないスマパンというか狂わないジェーンズ・アディクションというか、
「ウルフ・アリス」という新しいロックを2017年に成立させるための知性と美学を感じさせるものだった。
激しい曲でもけして破綻しない。熱狂やカオスへと逃げない。
そこが新しく、かっこよかった。
ウルフ・アリスを渋谷WWW Xで観た
2017.10.23 22:01