Eveの武道館公演で感じたこと

Eveの武道館公演で感じたこと
Eveがシンガーソングライターとしてスタートしたアルバム『文化』をリリースしたのが2017年。あれから5年間で『おとぎ』、『Smile』、そして『廻人』の3枚のアルバムを作り、めくるめくほどの変化と進化を遂げ、様々な時空間と物語を創造してきた。
このライブはそのすべてを凝縮して見せてくれる場でもあり、と同時にここから新たに広がる新たな風景を見せてくれる場でもあった。
そしてまた、その5年間で飛躍的に変化したEveを見せる場でもあり、と同時に何一つ変わらないEveの核を見せる場でもあった。

ギターのNumaをはじめとするバンド、映像・照明チームとのコンビネーションも絶妙で、武道館の観客全員がEveが描いてきた物語に心から没入することができた。と同時に、歌の強さ、バンドサウンドの躍動感に身を任すことのできるリアルな音楽ライブ体験でもあった。

「と同時に」という言葉を3回も使ってしまったが、つまりEveは、ライブという場において、自らの表現が内包する2面性を余すところなく表現できる地点にたどり着いたんだと思う。ここからEveはさらに大きく飛躍するのだろう。
そんなことを強く感じた武道館公演だった。(山崎洋一郎)
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