グレアム・グールドマンに「10ccの10曲」を訊いた! メンバーと楽曲へのこの上ない愛が紐解かれることに

グレアム・グールドマンに「10ccの10曲」を訊いた! メンバーと楽曲へのこの上ない愛が紐解かれることに

先日、1月に4年ぶりの来日を果たす10ccのグレアム・グールドマンへのインタビューを行った。10ccは実は常にツアーを続けているバンドで、特に欧米では毎年コンスタントにツアーを精力的に続けている。ただ、日本やオーストラリアとなるとどうしても4、5年に一度になってしまうわけで、ブランクは空いているけれどもライブへの意気込みとファンの期待に応えるという意味ではまさに現役真っ只中の状態なのだ。

よく知られているように、2000年代に入る直前から10ccはオリジナル・メンバーではグレアム・グールドマンのみが率いるユニットとなっていて、それまで長くグレアムとのタッグを組んできたエリック・スチュワートは90年代末からソロ活動に専念している。

その一方で、10ccのポップ・サウンドの極上の捻りを生み出してきたケヴィン・ゴドレイとロル・クリームは1976年に脱退している。バンドの人気と活動のピーク時にバンドを後にしているだけに、ケヴィンとロル、そして残されたグレアムとロルの間にはそれ相当に禍根を残しているはずだと思いがちだ。しかし、今回グレアムに取材してみて、ケヴィンとロルへの賞賛が度々グレアムの口から突いて出てきていたのが印象的だった。

今回の取材は来日を控えたグレアムの話を聞くというものだったが、いつも名曲の数々を披露してその楽曲の秀逸さについてあらためて驚かせてくれる10ccだけに、これまで試みられていなかった「10ccの10曲」という趣旨のインタビューをやらせてもらうことになった。当初は予想セットリストを組んで1曲ずつ解説してもらうというものにしようかとも考えていたのだが、スペースの関係とグレアム自身の語りの力の入り様も含めて、さらに10曲へと厳選することになった。

楽曲についてはかなり詳細に回想してくれて、その場その場の風景なども自然と浮かんでくるような話になっていてさすがだなと思える語り口だった。そして、先にも触れたようにケヴィンとロルの楽曲をこよなく愛していることを包み隠さないところがとても印象的だった。特にケヴィンとは2006年に中座しているデュオ・ユニットを組んでいて、その楽曲もまた素晴らしいものだけに、その関係はいたって良好なものなのだろう。ただ、こちらのユニットについてはこの先の見通しはわかっていない。



いずれにしても、今も活動旺盛なグレアムが引き連れる10ccとしては、その楽曲の素晴らしさを紐解いてくれることは間違いない。この日のインタビューは、12月29日に発売となる『ロッキング・オン』2019年2月号に掲載されているので楽しみにしてほしい。(高見展)



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