オフスプリング、6年ぶりのヘッドラインツアー最終公演を観た! 名曲の波状攻撃で元キッズも現役キッズも昇天させた濃密すぎるショウに感服

オフスプリング、6年ぶりのヘッドラインツアー最終公演を観た! 名曲の波状攻撃で元キッズも現役キッズも昇天させた濃密すぎるショウに感服

ヘッドラインツアーとしては約6年ぶりの来日公演が決まったオフスプリング。大阪、名古屋、東京は豊洲PIT2デイズと合計4公演が行われ、その最終日に足を運んだ。

今回は各地で日本のバンドをサポートアクトを迎え、この日はCOUNTRY YARDが出演。「音楽で世界を変えに来た!」とKeisaku “Sit” Matsu-ura(Vo/B)は序盤から熱いMCを放ち、持ち前の雄大なメロディ・ラインと重厚なコーラス・ワークを配したメロディック・パンクを会場の四隅に気持ちいいほど響き渡らせる。

そして、20時ジャストにSEが流れると、遂にオフスプリングの登場。
ヌードルズ(G)、グレッグKに代わりノー・ダウトのトニー・カナル(B)、ピート・パラダ(Dr)、上手の奥にはサポート・ギターを擁し、デクスター・ホーランド(Vo/G)が最後にステージ中央に駆け込むと、“Americana”で本編スタート。間髪入れずに「ヤーヤーヤーヤーヤー!」と甲高い掛け声で幕を開ける“All I Want”に突入する猛攻撃ぶり。早くも観客の騒ぎっぷりは頂点に達していた。助走も導火線も必要ナシ、曲が始まった瞬間に聴く者の心に火を付ける手腕は圧巻だ。

オリエンタルなギターが耳を引く“Come Out And Play”に入ると、ミドルテンポの曲調ながら、終始フロアを激しく揺さぶり続ける。この辺の楽曲アレンジにも頭が下がる思いだった。というのも、セルフ・タイトルを冠した1stアルバム発表から今年30周年という大台に達する彼ら。現時点で計9枚のオリジナル・アルバムを出しており、そこから選りすぐられたセットリストで挑んでいるものの、いわゆるパンキッシュな2ビートで焚き付けるナンバーは意外と少ない。デクスターの鼻に抜けるような高音ボーカルの存在も大きいけれど、それ以上に常にキャッチーなメロディとフック満載のフレーズで魂を根こそぎ奪う楽曲の強度に改めて感心した。その後もヌードルズの口ずさめるような親密なギター・ワークに聴き惚れる“One Fine Day”、陽気なスカのリズムに踊らずにはいられない“What Happened To You”など、破顔一笑のナンバーに狂喜乱舞の光景が広がる。


中盤、AC/DCのカバー“Whole Lotta Rosie”を挟むと、ヌードルズはステージ上をピョンピョンと嬉しそうに飛び跳ね、ロック少年に回帰したように情熱的なギター・ソロを弾き倒す。また、タイトかつ切れ味鋭いビートのドラミングも楽曲の躍動感を一段と高め、観客も大いに盛り上がっていた。次にトニーが印象深いベース・ラインを爪弾くと、“Bad Habit”へ。この曲は彼らの名を世界中に轟かせた大名盤3rdアルバム『SMASH』収録曲ということもあり、元キッズから現役キッズまで幅広い客層で埋められた場内を見事に束ねていた。その盛り上がりを眼前にして、メンバーも機嫌を良くしたのだろう。曲を一旦停止させ、「インクレディブル!」とヌードルズが言うと、続いて「グレイト・ショウ、ラスト・ナイト!」とデクスターがここに集まった観客たちを誉め称え、再び曲に戻る魅せ方にも唸った。それから“Original Prankster”、デクスターがアコギに持ち替えて“Why Don't You Get A Job?”と続けて披露。観客によるハンドクラップの輪がみるみると広がり、至福の景色を作り上げていた。

本編も残すところ僅か。ここで「アハ〜ン、アハ〜ン」の必殺ワードが鼓膜に飛び込んでくると、遂に“Pretty Fly”が繰り出される。もう、歌って踊って騒げる人気曲ゆえに、凄まじいお祭り感に沸き上がり、その熱気を継続したまま“Want You Bad”で本編終了。時間を空けずにアンコールに応えると、“You're Gonna Go Far, Kid”、“The Kids Aren't Alright”の2連打でダメ押しだ。本編に負けない盛り上がりを見せ、約1時間10分に及ぶショウは幕を閉じた。


帰り際、「懐かしかったねえ。けど、もう前に行く勇気ないわ(笑)」と元キッズ組と思われる男性2人組が零していた言葉からもわかるように、もはや幅広い世代を射程に収めているオフスプリング。その貫禄ぶりと、微塵も輝きを失わない楽曲群に改めて感動した一夜であった。なお、同ライブの前日にはヌードルズへの対面インタビューも実現し、今後の『rockin'on』へ掲載予定だ。(荒金良介)

オフスプリング、6年ぶりのヘッドラインツアー最終公演を観た! 名曲の波状攻撃で元キッズも現役キッズも昇天させた濃密すぎるショウに感服

<SET LIST>

1. Americana
2. All I Want
3. It Won't Get Better
4. Come Out And Play
5. Hammerhead
6. Hit That
7. Staring At The Sun
8. One Fine Day
9. What Happened To You
10. Whole Lotta Rosie
11. Bad Habit
12. Original Prankster
13. Why Don't You Get A Job?
14. Walla Walla
15. (Can't Get My) Head Around You
16. Pretty Fly
17. Want You Bad
[encore]
18. You're Gonna Go Far, Kid
19. The Kids Aren't Alright
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