イエスのスティーヴ・ハウに直撃! イエスの50年を語り尽くしてくれたインタビュー記事の取材秘話を特別公開

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絶賛発売中のロッキング・オン2月号では、2月に来日するイエスのスティーヴ・ハウに直撃したインタビューを掲載している。

今回のイエスの来日は東京公演では1972年の傑作『危機』の完全再現ライブ、ベスト・セレクション・ライブ、71年の『サード・アルバム』の完全再現ライブと公演日ごとに3種の演目を予定していて、さらに大阪と名古屋も含めて全公演でスペシャル・ゲストに初代キーボードのトニー・ケイも迎えることになっている。

こうした凝った趣向になっているのは、「#YES50 Anniversary Tour 2018」というツアー名からもわかる通り、今回は活動50周年記念ツアーとなっているからで、そういうことならばと今回の取材は特にバンドの絶頂期や転換期を事細かに振り返ってもらうべく、スティーヴ・ハウにインタビューを試みることになった。

質問ごとに「当時を思い出してもらいたいのですが~」という断り書きがついてしまったのでスティーヴもだんだんと不機嫌になったところもあったが、しかし、いったん話し始めてしまうと、話が止まらなくなるのもスティーヴの特徴なのだ。これは以前のインタビューでもそうだったのだが、とにかくきっちり説明し尽くさないとどうしても気が済まないという性格らしく、おかげでこれまでずっとどこかグレーな感じだったイエスの歩みについてもすごく納得のいくお話が今回は聞けたと思う。

スティーヴについてはイエス解散→直後の再結成不参加→エイジア結成→エイジア脱退→ABWH結成→イエスと合流→イエス復帰などとかなり紆余曲折を重ねた関係をバンドと続けてきた。たとえば、自身がよりポップでシンプルな音楽性を試みた時には必ずイエスから離れていて、逆に黄金期イエス的な音楽性を指向する時には必ずそういうものとしてやってきた、という住み分けについてスティーヴが強調していたのが今回の取材ではとても印象的だった。つまり、自分がイエスに関わった時にはどこまでも本来のイエス的な音しかやっていないと、そのことを徹底的に説明するために今回スティーヴは語り倒してくれたと言ってもいい。

かなりディテールに突っ込んでいく話も多く、自身がイエスに初めて参加した時にはバンドは明日をも知れぬカツカツの状態で、まさにパンク・ロック状態だったという回想も発見の多いものだ。紆余曲折を経たスティーヴとイエスとの関係を結果的にあまりにも明解に紐解くインタビューになっているのでぜひご一読をお勧めしたい。(高見展)



イエスのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

イエスのスティーヴ・ハウに直撃! イエスの50年を語り尽くしてくれたインタビュー記事の取材秘話を特別公開 - 『rockin'on』2019年2月号『rockin'on』2019年2月号
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