【ロッキング・オン取材番外編】メンバーの死別、解散――TOTO、激動の40年をスティーヴ・ルカサーが告白

【ロッキング・オン取材番外編】メンバーの死別、解散――TOTO、激動の40年をスティーヴ・ルカサーが告白

昨年にデビュー40周年を迎え、最新ベスト・アルバム『40トリップス・アラウンド・ザ・サン ~グレイテスト・ヒッツ~』を引っ提げたツアーを続けているTOTOのスティーヴ・ルカサーが最新のロッキング・オン2月号でインタビューに答えている。

TOTOは2月に盛岡から福岡まで8都市をめぐる日本縦断ツアーを決行するが、今回スティーヴは40周年を迎えた心境と特に今回のツアーに賭けるバンドの思いをつぶさに語ってくれている。

実はスティーヴは昨年自身の自伝『The Gospel According to Luke(邦題:スティーヴ・ルカサー自伝福音書〈ゴスペル〉――TOTOと時代の「音」を作った男たち)』を刊行しているが、この自伝の軽妙にして懐の深い語り口が本国アメリカでは大きな話題を呼び、高い評価を得ることになっている。

そして、そんな語りそのままと言ってもいいようなインタビューをスティーヴは今回提供してくれていて、そのどこまでも温かいけれども、しっかり現実も見据えた人柄にとても感銘を受けた。具体的なディテールにまで遡ってこの40年の活動を振り返っているわけではないけれども、その40年をしっかり体感できるお話になっているところがとてもおもしろいのだ。

また、現在の音楽業界の現実と環境の激変をしっかり本音として語ってくれているところも、とても感慨深い。特に音楽ファンのニーズの大きな変化を受け入れたぶっちゃけた話をこれだけしてくれるということは、つまり、まだまだ現役としてのこだわりがしっかり備わっていることでもあって、そこがとても頼もしい。

たとえば、オリジナル・メンバーだったジェフ・ポーカロが急死し、ジェフの弟で2代目ベーシストを担ったマイク・ポーカロを筋萎縮性側索硬化症で失うなど、バンドとしてもこれまで何度も難局を迎えてきているが、それを乗り越えてきた前向きなビジョンが今回のスティーヴの語りと人柄からよく伝わってきたように思う。

現在、ライブ・バンドとしてはピークを迎えていると断言するスティーヴの自負とそれを支えるバンドの現在について触れたこのインタビュー、ぜひお見逃しなく!(高見展)



TOTOのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

【ロッキング・オン取材番外編】メンバーの死別、解散――TOTO、激動の40年をスティーヴ・ルカサーが告白 - 『rockin'on』2019年2月号『rockin'on』2019年2月号
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