カマシ・ワシントンがBIGYUKIら名プレイヤーたちと築き上げた感動的な一夜、待望のオールスタンディング公演をレポート!

カマシ・ワシントンがBIGYUKIら名プレイヤーたちと築き上げた感動的な一夜、待望のオールスタンディング公演をレポート! - pic hy Masanori Naruspic hy Masanori Narus

最近観たコンサートの中でもオーディエンスの音への集中力が飛び抜け、それがまたプレイヤーたちを触発し火を吐くようなプレイ連発の感動的な、カマシ・ワシントン、待望のオールスタンディングのライブハウス公演だった。

フロアをぎっしりと埋め尽くす観客が期待の大きさを何よりも物語るなか、昨年の大傑作『ヘヴン・アンド・アース』からの“Street Fighter Mas”でスタート。ステージ後方中央のベース、マイルズ・モスリー、左右のトニー・オースティン、ロナルド・ブルーナー・ジュニアによるツイン・ドラムスを土台に積み上げられていくサウンドは長年鍛え上げられた余裕のアンサンブルで、しかもこの日は2曲目に、ライブの最後にプレイされることも多い“The Rhythm Changes”が飛び出し、バンドのハンパない気合いが伝わってくる。

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トロンボーンのライアン・ポーター、ボーカルのパトリス・キン、サックスの父リッキー・ワシントン、そして今回、特別参加のBIGYUKI(Key)を従えたカマシのプレイはいつも以上にアグレッシブだ。堂々の体躯、不適な面構えのカマシながら、演奏はインテリジェンスと大胆さが複雑に絡み合い、70年代アフロ・ジャズのエッセンスを受け継ぎ、ヒップホップ世代の感性をくぐらせることで今日の有用性をみごとに描き出す。

それをより立体的にしていくバンドもまた魅力的で、キャラクターとアプローチが鮮明に違うツイン・ドラムスにも耳を奪われるが、足もとにギタリストばりに並べたエフェクターを駆使した多彩なトーン、弓弾きも交え表情豊かな推進力を提供するマイルズ・モスリーは肝で、とくに彼が曲を書きボーカルでも迫る“Abraham”が圧巻だった。

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ヒートアップする観客に向けられて“Truth”、“Will You Sing”とメッセージ色を前面に打ち出された曲が続き、最後の“Fists of Fury”へと突き進んでいくが、その充実した高揚感は各人のソロにもはっきりと現れ、とくにBIGYUKIのエッジの効いたプレイはバンド全体にも刺激を与えていたし、アドリブ・ソロとノリやすいリフでスタンディングの会場にふさわしいスケール感溢れるグルーヴを作り出したカマシのリーダーシップにも感心させられた。

新世代ジャズ、という言葉に距離を感じる人もいると思うが、ジャンルとしてのジャズの壁を、正しく打ち壊し、この時代にスリリングな音を築き上げている彼らの音が大きな支持を受けるのも当然と、つくづく納得させられる素晴らしいライブだった。 (大鷹俊一)

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