初来日公演も迫る! 4月27日!

ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ『エヴリシング・ユーヴ・カム・トゥ・エクスペクト』
発売中
ALBUM
ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ エヴリシング・ユーヴ・カム・トゥ・エクスペクト
今やUKロックの頂点に上り詰めたアークティック・モンキーズのアレックス・ターナーと、ソロ・キャリアを築いて確かな評価を得るまでになったマイルズ・ケイン。意気投合した同い年の2人がデビュー作でUK1位を獲得したのは8年前だが、こうして新作に触れることが出来るとは思わなかったし、先頃発表されたリード曲(アルバムのタイトル曲でもある)の素晴らしさには尚更驚かされた。オーウェン・パレットのストリングス・アレンジを絡めたチェンバー・ロック・サウンドは、かつてのスコット・ウォーカー風ストーリーテリングを遥かに超えて、ヴァラエティ性と表現スキルの向上が落とし込まれた内容になっている。前作の続編を作るのではなく、成長した2人がそれぞれ今の興味を真剣にぶつけ合うとこうなるのだろう。このプロジェクトは、2人がとりわけロックの歴史的・芸術的側面を確認し合う意図があるように思う。それぞれの活動のタテ軸に対し、このセカンド作でヨコ軸が加わり、両者のロック史観は一層揺るぎないものになっているはずだ。シンプルな美に行き着くトラック“ザ・ドリーム・シノプシス”にも溜息が漏れる。 (小池宏和)
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