アニソンシーンで名を上げてからも、さらに広い世界へ飛び出すため、去年は武道館2デイズや幕張メッセでのワンマン、アジアツアーを開催、ロックフェスのステージにも立ったLiSA。4月でソロデビュー5周年に突入、その幕開けとしてリリースされるのが今作だ。LiSAの曲の根底にある未来への宣言的なメッセージと自分自身を奮い立たせるような強い意志。そして一音目に込められたエモーションの圧倒的な気迫。ソロシンガーとしてLiSAは歌そのもの、声そのもののパワーを磨き続けてきた。今作のラストナンバー “終わらない冒険”で、彼女は自身で綴った詞でこう歌う。《偶然と偶然が重なった時に　いくつもの奇跡が起こったなら／あてのない旅路だって光に続いている》――たったひとりで闘ってきた5年間、きっと心が怯んだり迷ったり、自信を失った時だってあったはずだ。それでも、LiSAはありったけの力を振り絞りその震える声で未来を切り開いてきた。かつての「弱さ」をこれからの「強さ」に変えるべく、一本道をまっすぐに歩いてきたLiSAは、今誰よりも輝く無敵のシンガーだ。（若田悠希）