物体Xが、また化けた!

ザ・ホラーズ『ヴィ』
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ザ・ホラーズ ヴィ
先行シングル“マシーン”の印象では、もっとはっちゃけてくるかと予想したら、その逆、本格派度が増している。彼らの音楽がシューゲイザーとは思わない。とすれば、素晴らしきドリーム・ポップ?

XLから、00年代のトップ・ポスト・パンク・プロデューサー(現在、一般的にはポール・マッカートニーやアデルでおなじみ)ポール・エプワース自ら主宰するレーベルに移籍、ロンドン郊外のチャーチ・スタジオで彼とともに制作されたという。なるほど! ディープな快感に浸りつつ、ラスト・トラックで、思わず飛びあがった。この、ホラーズ史上最高のポジティブさは、どうだ。もちろん“サムシング・トゥ・リメンバー・ミー・バイ(それを見たら、ぼくを思いだすだろう)”という曲名どおり、彼らならではの陰影を湛えたスタイル/スタンスは崩していない。少々意外なたとえかもしれないが、トーキング・ヘッズ“ディス・マスト・ビー・ザ・プレイス”、LCDサウンドシステム“ホーム”に匹敵するインパクト。

『スカイング』が彼らの最高傑作アルバムと、ぼくは考えてきた。でも、今からは違う。これだ。 (伊藤英嗣)
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