ずっと変わらない、でも新しい

ACIDMAN『Λ』
2017年12月13日発売
ACIDMAN Λ
11月23日さいたまスーパーアリーナで、結成20周年フェスを大成功に終わらせた直後にリリースされる、11枚目のオリジナルアルバム。「宇宙」、「太陽」、「星」、「光」、「自然」などの壮大な世界を使っていち個人の生命を描く、思いを形にする、という手法は以前からだし……というかおそらく最初から変わらないし、今作もまさにそういう曲が集まっているのだが、どれもすっごくわかりやすくないか?「ACIDMANとは」とか「ギターバンドとは」とか「今のロックバンドとは」みたいな手続きがいらなくないか? 普通に日本語が通じる相手なら届くくらい、平易な言葉と明快なメロディで、どの曲もできていないか? これまでもわかりにくいことをしてきたバンドではないが、その平易さ、聴く人を選ばなさが、これまでともっとも大きく違うところではないかと感じた。それと引き換えに、ACIDMAN特有の、異常なまでの音の映像喚起力が下がりそうなもんだけど、そこのランドスケープ感は鮮やかなまんまだ。「もっと伝えたい」と強く思ったりしたんだろうか。というくらいしか理由が想像つかない12曲。(兵庫慎司)
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