4人で育んでいる4色の個性

KEYTALK『ロトカ・ヴォルテラ』
2018年01月24日発売
KEYTALK ロトカ・ヴォルテラ
全員が作詞作曲をするKEYTALKの中で、首藤義勝(Vo・B)ならではの作風は、端的に言うならば「儚さ」や「透明感」だろう。この要素がたとえば“プルオーバー”の「少年性」や“スターリングスター”の「ロマンチックさ」などとして、これまでも示されてきた。そんな彼が手掛けた今作の2曲でも、このような部分が開花している。まず、“ロトカ・ヴォルテラ”は、ツインボーカルの連携によるドラマチックさに、狂おしいフレーズを連発するギターをさらに加えて、哀愁のメロディを壮大に高鳴らせている。そして、ANAのキャンペーンソング“アオイウタ”は、爽やかで甘酸っぱい世界を存分に堪能できる仕上がりだ。どちらの曲もメロディの良さが最大限に浮き彫りにされているが、演奏の的確なアプローチと豊かな表現力が大きな役割を果たしているのを感じる。荒ぶったプレイヤー同士のバトルから繊細なアンサンブルの構築まで、幅広いフォーメーションを発揮しながら各ソングライターの持ち味を活かし合っているという点は、KEYTALKが異彩を放ち続けている決定的な理由のひとつだと思う。(田中大)
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