ロックンロール革命の狼煙

a flood of circle『a flood of circle』
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a flood of circle a flood of circle
転がる石の上にも12年。高速2ビートでマイナーコードを転がし、焼ける焦燥を叫ぶという結成以来の奥義は鋭さを増し、一撃必殺の域に到達した感のある8thアルバム。田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)の参加、アオキテツ(G)による初録音、世界屈指のエンジニアリングといった要素も完成度を飛躍的に押し上げている。その上で“BLUE”以降抱き続けたロックンロールの枠組をぶち壊し、再構築し、新たな地平を開拓するという決意を諦めず、ようやく形にできたのが“Leo”や“Wink Song”だと思う。リズムと音色の刷新、メロディ、ハーモニー、構成の斬新な普遍性。誰も聴いたことないロックンロールの黄金律が確立され始めており、この時代にこの国で生きるバンドの価値や意義をも証明している。またジャズブルースに宿る泡沫の儚さも、ラップ調のレベルソングで爆発させる怒りの闘争心も、ラブソングで両手を広げて解き放つありのままの愛も素晴らしい。そして《噛り付いてでも変えるのさエンディング》(“Leo”)という魂のメッセージが結実するタイミングは、今なのだと思う。(秋摩竜太郎)
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