『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
YOASOBIのコンポーザー・Ayaseのシンガーソングライターとしての初のEP。全5曲の作詞・作曲・編曲・歌唱を手がけたオールプロデュース作品だ。“うるさ”はエレクトロなダンスチューン。巧みにラップを挟み込み、気怠さとセクシーさが混在し、歌い手としての豊富な引き出しを実感。現代に蔓延るヘイトや偏見や窮屈さを揶揄し、毒をちりばめ、《ねえ どうせなら/I love you》というラインで締め括るリリックがAyaseらしい。内外との対話を経て最後に辿り着くのはタイトル曲“dialogue”。悲痛さを漂わせるボーカリゼーションで自己嫌悪を歌うところから始まり、後悔しないために一心不乱に走り続けてきた日々を振り返り、《僕はずっと歌い続けると/決めたよ》という決意を晴れやかなアンサンブルに乗せる。Ayaseはバンドマン時代からずっと、ロックスターの背中を追い続け、自らもロックスターとなる夢に向かってきた。初心を刻みつけるような曲を世に放ったことはとても大きな意味がある。(小松香里)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』7月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。