まだまだ続くKPPの進化

きゃりーぱみゅぱみゅ『きみのみかた』
発売中
きゃりーぱみゅぱみゅ きみのみかた
2018年の第1弾シングルは約1年ぶりの新曲。先日きゃりー本人が登場して行われたインスタライブでの先行試聴会は10万人が生配信を試聴。多くのリスナーがリリースを待ち焦がれていたことを物語る。その期待を上回るような、進化系きゃりーぱみゅぱみゅがここにいる。キャッチーでグルーヴィなサウンドに乗せ、きゃりーにしか繰り出せないポップなラップが展開される。常に、必要な時に必要なだけ自身の引き出しから的確なものを選び出し、時代を彩ってきた彼女の表現力の豊かさはもはや言うまでもないが、ポップアイコンという枠をはみ出して、普遍性を感じさせるポップシンガーとして、相当に高いレベルで存在しているということを改めて感じる楽曲だ。中田ヤスタカのトラックメイクも、そんなきゃりーのネクストフェーズを意識したものなのだと思う。春らしく跳ねるリズムがとても心地好い。《ぼくはきみのみかた 儚い希望か 信じてみないとスタートじゃない》なんて歌詞も、これまでのきゃりーにはあまり感じたことのない、ある種のエモさを感じさせて、なぜだかちょっと泣ける。(杉浦美恵)
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