日本の洋楽フェスとして、実に2年ぶりの開催となったスーパーソニック2021。当初予定していたラインナップが変動したり、隔離期間の確保と東京への移動の制約から大阪公演が中止になったりと、その道のりは決して平坦ではなかった。開催当日も入場から厳格なチェック体制が設けられ、アリーナにも席が配置されるなど、徹底した感染対策が行われた。そこには主催クリエイティブマンプロダクションの「スーパーソニックの開催をきっかけに洋楽興行全体を復活させていきたい」という強い決意を感じ取ることができた。
2日間それぞれのヘッドライナーは、ゼッドとスティーヴ・アオキ。アラン・ウォーカー、クリーン・バンディット、デジタリズム、R3HABといった鉄壁のDJアクトが脇をかため、SSWのオーロラがそこに華を添えた。また邦楽勢も石野卓球をはじめとして、BE:FIRST、SKY-HI、どんぐりず、NiziU、きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfumeというスーパーソニックらしい実力と話題性を兼ね備えた布陣。ZOZOマリンスタジアムに集まったオーディエンスは、ルールを守りながら2年ぶりとなる洋楽フェスを堪能できたと思う。
主催者の努力、出演者の心意気、そしてお客さんの協力体制と、このフェスに対する思いがスーパーソニックを無事に成功へと導いた。小さな一歩ではあるが、大きな飛躍でもある。そんなメモリアルな2日間を完全レポートとしてここに記録したい。
スーパーソニック2021の記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。