ここ数年、自らをロックンロールバンドと標榜するヤツらが少なくなった。たしかにロックンロールと声高に叫べば叫ぶほど、スリーコードにバックビートで苛立ちをかき鳴らすしかなくなってくる。それでも
SIX LOUNGEは、大分の日本語ロックンロールバンドとして、誇りと覚悟を胸にその言葉を叫び続ける。その血統因子を色濃く受け継ぎながらも、決して縛られない。“MIDNIGHT RADIO”のような誰もが聴き覚えのあるコードをひたすら繰り返す曲もやれば、疾走感とセンチメンタルな旋律を両立させる“ラストシーン”もやる。さらに、初挑戦となる6/8拍子の“青に捧ぐ”というバラードまであり、これは転調もしている。歌詞はもともとブルース的だった。それはブルーな感じだよねって意味ではなく、憂鬱があるからロマンを夢見るというブルースの原理をバラしてしまっているということだ。しかも今作はその先の意志までが歌われている。自由の爆発、それこそがロックンロールの本質なんだということを彼らは知っている。だから未開の道を切り開き、新たな時代をつくっていくことができるのだ。(秋摩竜太郎)