建設的な破壊を、もっと

SKY-HI『JAPRISON』
2018年12月12日発売
ALBUM
SKY-HI JAPRISON
当初フリー公開された『FREE TOKYO』に続いて、シリアスな問題提起とそれをキャッチーに聴かせるアイディアという、SKY-HIに望まれるものがガッチリ詰め込まれたフルアルバム。冒頭のジャジーなトラック“What a Wonderful World!!”でブラジルの大物セルジオ・メンデスがピアノ参加していたり、“Shed Luster”と“Shed Luster pt.2”でボーカル参加している「元・天才」ってどう聴いても「彼」だよな、といったサプライズ要素も満載なのだが、SKY-HIは日々の生活に重くのしかかる不自由さの正体と向き合い、もつれ合った糸を解きほぐすように闘っている。先鋭的なプロデューサーたちと手を取り合ってドープなトラックに飛び込み、《奴隷制が選択とはカニエの失言/でも喜んで奴隷になってる奴らがいるぜ》(“Persona”)といったパンチラインを掴み取るのだ。上から目線の説教がましさではなく、自身が日々思い悩み格闘するさまを描くことでシンパシーを抱かせる。それを潜り抜けた先の本編クライマックス、“New Verse”と“Marble (Rerec for JAPRISON)”の開放感は、筆舌に尽くしがたい。(小池宏和)
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