「今」に帰ってきたチェコ

Czecho No Republic『La France』
発売中
EP
Czecho No Republic La France
どうして『La France』?と思ったら、どうやら日本に入って100年以上経つのにようやくここ10年くらいで知られるようになった果物のラ・フランスと、遅咲きの自分たちを重ねたということである。武井優心らしい自虐というよりも、これは「まだまだここからなんだぜ」ということなんだと思う。実際、7ヶ月ぶりとなるこのEPには情熱の灯が煌々とともっている。チェコ印全開のギターポップとなっているタイトル曲はそのサウンド自体もいいが、何より《だってまだ足りない/まだまだ足りない/だってまだ足りない》というサビを聴いた瞬間に拳を握りしめるような手応えがあった。「ハイホー」の掛け声で毎日を乗り越えていく“Hi Ho”も、《たった4分間の歌で/何が出来るだろう》と歌う“Milky Way”も、未来とか宇宙とかじゃなくてきっちり「今」にフォーカスしていて、それが彼らのニューモードを物語っている。

そういえばラ・フランスって収穫したてはまずくて食えたもんじゃないらしい。じっくり時間をかけて甘くおいしく熟して、いよいよ食べごろ。来年で結成10年のチェコ、楽しみだ。(小川智宏)
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