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THE BAWDIES『Section #11』
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ALBUM
THE BAWDIES Section #11
デビュー10周年にして結成15周年、という特別な1年間のフィナーレを飾る7thアルバム。今回のアニバーサリーに際して、1月の武道館ワンマンも、それを記念したシングル『HAPPY RAYS』も、その他フェスやイベントに出演する時も「めでたいから盛大に祝う」「同時に自分たちが転がり続けているバンドなのだということも示す」という温度感で臨んでいたTHE BAWDIES。その姿勢は新章への第一歩にあたるこのアルバムでも踏襲されている。ソウルフルなしゃがれ声とロックンロール/ブルースをルーツとしたグルーヴという、重ねた年月のなかで培ったアイデンティティに委ねるところを委ねつつ、コード進行、転調のしかた、曲の展開、楽器の音色の聴かせ方、アンサンブルにおける音の詰め方などが抜本的に変化している。それが面白い。ラストの“STARS”は“HAPPY RAYS”に引き続き本間昭光がプロデュース。ストリングスやピアノを交えた同曲のほろ苦い響きも新境地だが、バンドのみで作り上げた他10曲からも同程度の新鮮さが感じられる点にバンドの風通しの良さを感じた。(蜂須賀ちなみ)
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