昨年9月にリリースされた4thフルアルバム『You need the Tank-top』で、己の一人称によるパンクサイドを完全解放した
ヤバイTシャツ屋さん。早くもリリースされる新作も、荒ぶるパンクスピリットが爆発した“くそ現代っ子ごみかす20代”で幕を開けるという、痛快なシングルに仕上がった。その強烈なタイトルで同世代を揶揄しているのかと思いきや、完全に矛先は己。《くそごみかす20代の僕ですが/自分なりの頑張り見せてる/だから誰か肯定してくれや》《ぬるま湯に浸かっているのに/なんか溺れそうになってんや》と切実すぎる本音を叫んでいるからこそ、20代以外にも刺さる共感性の高さは過去曲随一だ。そんな楽曲を同世代の
岡崎体育がスタイリッシュに仕上げたリミックスも必聴。つかず離れずのもどかしい恋愛をBluetoothにたとえたポップな“Bluetooth Love”、4年に一度しかない日の切なさ(?)を歌い上げたバラード“2月29日”もシングル曲としてのポテンシャルは十分高い。にもかかわらず、あえて攻めた“くそ現代っ子~”を1曲目に据えたヤバTの今のモードが熱い。(後藤寛子)
『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より