これがメジャーでのファーストとなるTHE BAWDIESだが、ジャケットからもわかるように彼らは、初期のビートルズ、ストーンズといった60年代のビート・バンド風のビジュアルを打ち出している。実際、演奏面でもそちらからの影響を隠していないのだが、ROYのボーカルはむしろ、ビートルズに影響を与えたさらに一時代前の黒人ロックンローラー(リトル・リチャードなど)の影響の方が濃い。また、バンドとしてみても、白人のロックンロールだけでなく、リズム&ブルース、ソウルなどブラック・ミュージックの要素を多く吸収している。THE BAWDIESは、メンバーのビジュアルから連想される範囲よりも広い音楽性を持っているのだ。
彼らの目指すところは、60年代ビート・バンドにあったスタイリッシュさとソウルのエネルギーの融合だろう。その狙いは、LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIがプロデュースの一部を担当したこともあって、かなりのレベルで達成されている。一言でいうと、活きがよくてカッコいい。ライブが見たくなるアルバムになっている。(遠藤利明)