ボカロもアニソンもJ-POPも通過した、超ハイブリッドなギターロックが高速で疾駆する。これまでも、アニメ、映画、ドラマといった作品と組み、数々のタイアップ曲を生み出してきた秋山。自らの心情と作品の世界観を丁寧に織り込み、ポップアーティストとしてもロックアーティストとしても信頼を高めてきたわけだが、今作でそれはさらに揺るぎないものとなっている。
《それでも僕は/「これしかない」って思えたあの日を捨てずいる/勇気で掴むまで 全てが無謀な挑戦だ》
《光のような孤独を行け 足跡が道になるまで》。
退路を断ち、決死の覚悟で自らのギターロックに魂を込める秋山の意志と、シビアな勝負の世界でひた走るアスリートの生き様が手をつなぐ。その邂逅は、とても熱く眩しい。(小松香里)