「活動休止のままだけど実質は解散」という例などいくらでもあるし、それが悪いとも思わない。09年に活動休止したBENNIE Kもそうだと思っていたが、12年後の今になって活動終了を発表し、このラストソングをリリースしたことで、逆にこれまでは「もうやらない」と決めていたわけではなかったことが、わかった。で、聴いて思い出した、自分がこのユニットの音楽をとても好きだったことを。歌もののハウスミュージックにヒップホップを加える、という手法自体が自分のツボだったし、YUKIのボーカルもCICOのラップも「意味のあることしか詞にしない」姿勢も好きだったし、新しくてラジカルな音楽でありながらJ-POPシーンのど真ん中で闘っているところも尊敬していた。YUKIとCICOによる“FINALE”も、後継ユニットBENNIE BECCAのBECCAも参加した同時リリースの“DEAR COVID BUSTERS”も、「当時の再現」ではなく、「今のBENNIE Kの音」なのが素晴らしい。活動終了の理由等に関しては、公式サイトにしっかりと書いてあるのでそちらを。とにかく、ありがとうございました。(兵庫慎司)
ただただ感謝です
BENNIE K『FINALE』
発売中
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