鮮やかでしなやかで強い真相が露わに

DIR EN GREY『PHALARIS』
発売中
ALBUM
DIR EN GREY PHALARIS
現在、この11thアルバム『PHALARIS』のリリースを跨いでツアー中のDIR EN GREY。私が観たのは6月12日の宮城公演で、リリースの3日前だった。新曲を初めて聴くのがライブだったのだけれど、初見でも、既存の曲と混ざってもライブ映えしていた。どんな時代だろうが揺るがず、己の道を邁進するのみ――そんな姿勢が浮き彫りになっていた。

そこで覚悟を固めていたにもかかわらず、今作の全11曲には驚きっぱなしだった。美と醜、愛と地獄が立ち上る、冒頭の“Schadenfreude”と“朧”。そして、人間技とは思えぬ速さの“The Perfume of Sins”。表現がめくるめく“盲愛に処す”。さらに、美しい歌声が染みる”響“、パンクな感情を掻き立てられる”Eddie“、傍で鳴っているようで果てしなく壮大な”カムイ“……こんなにも、トータルの世界観というより、1曲1曲について書きたくなるDIR EN GREYのアルバムも珍しいと思う。コーラスやフレーズもキャッチーで、口ずさみたくなる衝動が止まらない。型にはまらず、ひたすら濃く鋭利なDIR EN GREYをやり切ったように聴こえる決定打。(高橋美穂)

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