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名古屋発のロックバンド、ガラクタのメジャー1stアルバム『Toy BOX』は過去、現在、未来のガラクタが12曲のフルボリュームで味わえる一枚だ。バンドの成長はもちろん、女性目線のラブソングを得意としている、作詞作曲担当・はる(Vo・G)の作家としての飛躍的な成長にも注目したい。女性目線のラブソングで言えば、初期の“アイラブユーが足りないの”の頃は直球で素直な恋心を、今年発表の“ルックアットミー”では内気で繊細な恋心を、そして“次の恋は実らないで”では大人の失恋をリアルに綴るなど、表現の幅が広がったことで、彼は年代を問わず一人ひとりの恋心に寄り添う歌詞を書けるようになった。だからこそ、これから彼らの曲に出会う人でも自分の思い出とともに大切にしたいと思える一曲がこの12曲の中にきっとあると私は思う。あなたの恋を彩ってくれる曲たちに淡い思い出を閉じ込めて、一冊の恋のアルバムを作ってみてはどうだろうか。そんなガラクタならではの楽曲の魅力がすべて詰まった最高の一枚だ。(岩田知大)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年1月号より)
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