名古屋発4ピース・ガラクタが鳴らす軽やかなロックが、いつもの毎日をこんなにも愛おしくする

名古屋発4ピース・ガラクタが鳴らす軽やかなロックが、いつもの毎日をこんなにも愛おしくする
名古屋発4ピースロックバンド、ガラクタ。シンプルで抜け感のあるバンドサウンドに、優しく透き通ったハイトーンボイス――そう彼らの音楽を形容してしまえば、確かに昨今の王道とも言えるスタイルなのだが、注目すべきははる(G・Vo)が作り出す楽曲の語感とメロディの気持ち良さだ。

《知って欲しくて、嫉妬して欲しくて》(“アイラブユーが足りないの”)、《もう返らない、もう変えられない/そんな未来に期待も居たいも何も無い》(“相変わらず、愛変わらず”)といった韻の踏み方や独特のリズム感覚はクセになるし、何よりも歌声とバンドサウンドが完全にマッチしているから、とにかくノーストレスで心にスッと入ってきて、じわじわと浸透していく。その抜群のバランス感覚には驚かされる。

《日中のLINE遅いし/すぐバッドモードに突入》(“貴方依存症”)、《携帯の容量があなたでいっぱい》(“アイラブユーが足りないの”)みたいな、いかにも令和っぽいフレーズも等身大で好印象だし、彼らが気負っていないことが楽曲からも演奏からも伝わってくるから、ガラクタの音楽とともにある生活はちょっとだけ心が軽くなって、どんな「ガラクタ」も愛おしく思えるのだ。(竹内ほのか)





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