約4年ぶりのフルアルバムはDisc1に2022年に制作された7曲、Disc2に前作『ELEVEN PIECE』発売後にリリースされたタイアップ曲7曲を収録するという2枚組。これまでも自由に伸び伸びと今の自分たちにフィットする楽曲を発表してきたORANGE RANGEだが、Disc1の楽曲の振り切り方はちょっとすごい。
久々のソイソースフィーチャリング曲“Pantyna”はパンツをテーマにした打ち込み曲でラテンフレイバーたっぷり。みるみるうちに脳が空っぽになるような中毒性がある。演劇が始まったような仰々しいイントロから始まるまっすぐに愛を告白するラブソングだが、RYOのドスの効いた声による謎のセリフが入れ込まれることでカオスが到来し、最後はなぜか関西弁で締め括られる“恋はRock’n’Roll”。歌詞の内容は沖縄の台風事情というシリアスな事象だが、それをコミカルに綴っているのがレンジならではの“Typhoon”。コロナ禍でライブ活動を止めざるを得なかった時期を経て、さらに弾けてアナーキーになったORANGE RANGEがここに。(小松香里)
さらに弾けたアナーキーなアルバム
ORANGE RANGE『Double Circle』
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