「“炎”以降のLiSAの2年間」の高純度結晶たる6thアルバム。ロックヒロインを超えた「日本のスタンダード」としての在り方を引き受けた覚悟、そして常にさらなる冒険と挑戦を渇望する表現者としてのバイタリティ――その両翼をもって圧巻の飛翔を遂げたLiSAの現在地を、今作は明快に伝えている。
梶浦由記作曲の“明け星”~“白銀”~“炎”が繰り広げるドラマチックな世界観を中盤に、《嗚呼、キミト アスヘ 世界は万華鏡》(“往け”)、《さぁ、行こう 未来“NEW ME”に会いに行こう》(“NEW ME”)というアグレッシブなイマジネーションを序章と終章に配した今作。LiSAのロック感を無限増幅する、“dis/connect”や“シャンプーソング”“悪女のオキテ”のハイパーな疾走感。伊澤一葉(東京事変、the HIATUS)作曲による“逃飛行(ロマンヒコウ)”のクールかつスリリングな浮遊感。聴く者すべての日常を彩るような“土曜日のわたしたちは”のカラフルなエッジ感……。アーティストとしての訴求力のみならず、時代を映し時代を突き動かす強烈なドライブ感をも証明する名盤。(高橋智樹)
限界を踏み越え、冒険者は往く
LiSA『LANDER』
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