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今年大飛躍を遂げたLANAが新曲を発表。すでにTikTokで回り始めている中で、テンポとピッチを上げたSped Upバージョンもリリース。“99”は、これまで以上に自分をさらけ出して聴いてくれる人をハグしようとするLANAの心意気と優しさが伝わってくる楽曲だ。自身の10代のバイオグラフィをラップした“L7 Blues”が今やライブアンセム化するほど重要な曲となっているが、“99”では、“L7 Blues”よりもさらに具体的に、インタビューでも語っているような傷だらけの過去のエピソードを、LANA流のラップとR&Bを行き来する歌唱法で歌い上げている。そこから《あたしお手本するから》《どうか光を》とストリングスの麗しい音を交えながら続けて、「生き方は変えられる」「そこから抜け出せる」と道標を示すことを宣言してくれるから頼もしい。手本になる道中やスターダムを駆け上がっていく中では、これまで経験したことのない痛みがつきまとう瞬間もあるだろう。それでもずっとマイクを離さないでね、LANA。(矢島由佳子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年2月号より抜粋)
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