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2022年12月に、下北沢のサーキットイベントで初めてライブを観たのだが、そのあと“貴方の恋人になりたい”がアジア各国でバイラルヒットしたり、2度の東京でのワンマン(4月と12月)がどちらも完売したり、大晦日にはCOUNTDOWN JAPANへも出演したりと、1年も経たないうちにもう「次にドカンといくのはこのバンド」な状況ができあがっているチョーキューメイ。さまざまなジャンルが取り入れられた音楽性の中に非ロック・非ポップスも入っていること(ジャズやクラシック等)。生歌&生演奏のレベルの高さやバンド然とした佇まいは時代に逆行しているが、曲の構成や展開は時代の先端を走っていること。などなど、素敵にややこしい、一筋縄ではいかないポイントだらけのバンドだが、楽曲は決して難解なほうには行かない。開かれている。この2曲もまさにそうだ。狙いや方針でそうしているのではなく、全力で作ると自然にそういうものになるんだろうな、と感じられるところが何よりも強い。(兵庫慎司)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年2月号より抜粋)
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