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ライブ現場で経験を積み技を磨き、キャパもどんどん拡大して波に乗っているバンドがいよいよメジャーデビューを発表&新作をリリース――。というのはよくある話だけれど、そのタイミングでインディーズ期の楽曲集も同時にリリースするというのはなかなかレアケースではなかろうか。まずオール新曲のCD作品『re:想-EP』には、歯切れのいいサウンドや耳馴染みがいいのにどこか捻くれたクセになるメロディラインといった強みはそのままに、アーバンテイストな“ブルースを抱きしめて”など新機軸も垣間見せる5曲を収録。そのうちリードトラックの“何℃でも”のみが配信作品『re:奏-EP』にも収録され、それ以外は“フロントライン”や“寝た振りの君へ”など本人たちもファンも思い出深いであろう曲たちが再録される。彼らの特色のひとつである随所で韻を踏み言葉遊びしていくリリックと同じく、連動したタイトルも味わい深い。これまでと今を2枚に刻んだammoの目指す理想はどんな姿だろうか。見届けたい。(風間大洋)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年3月号より抜粋)
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